さつまいもは産地や生産方法、収穫後の時間の経過によって味が変わってしまう不安定な野菜です。秋に出回るものが食べ頃だと一般的には思われていますが実は、季節とさつまいもの甘さには関係が無いため、最高の状態かどうかは、焼いてみるまで分かりません。 また、苗から育てて皆さんに食べてもらうまでの間にそれぞれ異なる環境で、たくさん人の手を渡ります。だからこそ、味を安定させて提供することは簡単ではないのです。
10年に渡り、味を追求する農業に取り組む中で、地球温暖化による異常気象を受けた「出荷できないさつまいも」と常に向き合い続けてきました。そうして私たちは、甘いさつまいもを作る技術だけではなく、”さつまいもの価値上げ”をビジョンに掲げ、2018年に株式会社さつまいもの石田農園を設立しました。「小さくても、大きくても、形が悪くても、誰もが食べたいさつまいもを作り出す」石田家で代々継承されてきたさつまいもづくりをブランド化し、2022年9月に金蜜芋®️をローンチしました。掲げたビジョンをもとに、百貨店や高級スーパーを中心に出荷を行うほか、自社で「出荷できないさつまいも」を材料に、芸術的なパフェを提供する金蜜堂を開業し、さつまいもの新しい価値づくりに挑戦しています。
金蜜芋とは、土づくりから熟成に2年の歳月をかけたISHIDA NOUENオリジナルの特別なさつまいも。「蜜、甘さ、香り」3つの要素を最高品質に仕上げるため 一本の苗、一本のさつまいもと向き合い続け唯一無二の生産・熟成技術を編み出しました。 お芋を割ると、宝石のような輝きを放ち琥珀色の蜜が滴ります。